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* White day 〜チャット投下版〜 *
♀ディーノ(32)×ディーノ(22)

このSSは、2011/3/30に開催されたディーノ受絵茶で投下させていただいたものです。
ログ原文をそのまま掲載していますのでアラがありますがご了承下さい。
(加筆修正版はこちら

※チャット参加者のとある方の設定に倣って、女体化ディーノのことを
 「ディニョ」と表記しております。

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「ねぇ、ディーノ。もうすぐ四月になっちゃうけど、何か忘れてない?」
久し振りに春らしい暖かさとなったある日。
ソファでゴロゴロとしていたディーノ(22)は突然のディニョ(32)の発言に首を傾げた。
「ん? 三月って何かあったっけか? スクアーロの誕生日ならこの前二人でお祝いしに行ったし…」
「あるよ。こっちじゃ馴染みないけど、男性が女性にお返しするジャッポーネのイベント……ここまで言えば流石に分かるよね?」
「あぁ、ホワイトデーか! そういやジャッポーネにはそんなイベントがあったな」
「もー、今年はジャッポーネに倣ってバレンタインにチョコあげたのに、忘れないでよ」
「ワリィ、ワリィ。ワリィついでにスマン! お返しまだ用意してねーんだ。今度一緒に出掛けた時何かプレゼントするから、欲しいモン考えといてくれよ」
「今欲しいんだけどなぁ」
「う……じゃあ、今から出掛けっか?」
「わざわざ出掛けなくてもいいよ。私が欲しいモノは目の前にあるから♥」
「へ?」
「体でお返ししてくれれば、それでいいよ♥」
「えぇぇぇっ!?」
ニッコリ微笑むディニョに妖しい予感が募るディーノ。
エッチなことは好きだけれど、こんな真昼間から、しかも唐突に言われても。
そう口にする前に、先にディニョの手が股間に伸びてきた。
「わ、ちょ、待てって! 今ここですんのかよっ!」
「ダメ?」
「ダメっつーか……今夜じっくりするんじゃダメなのか? まったりしてたから、すぐにはそういう気分になれなくて……って、脱がすなぁっ!!」
体でお返しするのなら、たっぷりねっとりと愛してあげたい。
そんな思いもあって、ディニョの機嫌を損ねぬよう申し出てみたのだが、白く綺麗な指は性急にファスナーを下ろしてくる。
「ディーノがそうじゃなくても、私がもうソウイウ気分なの……お返し、ディーノの白くて濃ゆいのがいいなぁって思ってたら、疼いてきちゃって……」
「白くて濃ゆいのって……んぁっ」
ホワイトデーだから白くて濃ゆいモノをお返しに欲しいなんて、それ何てエロ漫画?
と思っている間にもディニョの手はどんどんと前を寛げていき、ボクサーパンツに指を引っ掛けてズリ下げるとまだ勃ち上がっていないペニスにむしゃぶりついてきた。
スイッチが入ってしまっているのか、ディニョは熱く潤ませた瞳を向けながら唇でんむんむとペニスを扱き上げていく。
「ぁはっ……ディニョ、止め……」
「ん、はっ……止めていいの?」
ちょっと咥えただけなのに、こんなガッチガチにしちゃって。
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながらそう囁かれ、指先でツゥッと撫で上げられると、何も言えなくなる。
「で、でも……ここじゃ誰か来ちまうかも……」
「いいじゃない。秘密の仲じゃないんだし。ロマに見つかったら『昼間っからこんなところで』って怒られそうだけど」
今ここにロマーリオが来たら、彼まで喰ってしまいそうなほどに切羽詰まった、切なげな表情。
こうなったらもう彼女自身が満足するまで止められそうにない。
ディーノが諦めたように目を閉じると、ディニョは唇の端を吊り上げて再び股間に顔を近付けてきた。
柔らかい唇が先端の表面をゆっくりと撫で回し、その後ゆっくりと熱い口内へ包み込まれていく。
「ンッ……」
「ん、む……ふっ……」
じゅぷじゅぷと卑猥な音に合わせて、ディニョの頭が上下する。
口内では忙しなく舌が動き回り、ペニスを余す事無く攻め立てていく。
溜まっている時などは瞬殺レベルのディニョの口技と、いつ誰かに見られるか分からない状況がディーノの快感を煽り、いつもよりも早い絶頂をもたらした。
「あ、も、出……あっ……くっ、ん……ぅああァッ!!」
「んんぅ!! ンッ、んぐっ……ん……」
吐き出された熱と勢いに一瞬怯むも、ディニョは喉を鳴らしてそれを飲み下していく。
尿道に残った精液までもぢゅぢゅっと吸い出してから、唾液と精液でヌルヌルになった唇はようやっとディーノのペニスを解放した。
「ん……最近シてなかったから濃ゆいのいっぱい出たね。ごちそーさま♥」
「ハッ……はぁァ……」
吐精後の気だるさに声が出せず、チラと視線を向けるだけのディーノ。
その表情がどこか悔しげで、加虐欲をそそられる。
残りは夜にと思っていたけれど、こんな顔されたら我慢出来なくなってくる。
「おかわり……欲しいな。今度は下のお口に」
「……わーった。好きなだけ喰ってくれよ」
耳元で囁かれ、半萎えになっていたペニスに再び熱が滾るのを感じ、堪えの利かない自分に溜息をつくと、ディーノは蕩けた表情で自分を見つめてくるディニョを引き寄せ、白く汚れた唇をそっと舌で拭い取った。